東洋医学から考える自律神経失調症 パート2


2023年07月08日

前回、世の中のもの全て陰陽に分けられる、というお話をしました。昼と夜、夏と冬、明と暗というように挙げればきりがないほど。それほど自然と陰陽は日常に溶け込んでいると言えます。

よって体内のバランスも陰陽によって区別しようと昔の人は考えたのです。臓腑、五臓六腑とよく言いますが五臓は肝、心、脾、肺、腎。六腑は胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(血や津液《水分》を全身に運ぶ器官)のことを言います。五臓は陰で六腑は陽です。

人が健康な状態でいる時は体内の陰陽のバランスはうまく保たれています。しかし、陰陽どちらが強くなったり逆に弱くなったりすると陰陽のバランスが崩れ、健康が損なわれます。例えば陰が不足し陽が強まると身体は熱っぽくなり、陰が強まり陽が不足すると身体は冷えます。その状態が続くと不調や病気になりやすくなります。ハイテンションでしゃべり続ける人は暑くなって汗をかき、その状態が続くと汗で身体が冷え体調を崩す、そんなイメージでしょうか。

人には本来、陰と陽のバランスを自然に回復する機能が備わっています。例えば夏は暑さによって身体内部の陽が強くなりすぎないように発汗したり、冬は逆に発汗して熱、つまり陽を発散しないように毛穴を閉じてもれないようにするわけです。

これは現代医学による自律神経と同じ考えです。現代医学では検査で病気が特定できないものは治療対象とならないことが多いですが、東洋医学の治療は身体の陰陽の過不足の調整ですからどんな症状に対しても行うことは一緒です。これが東洋医学治療のメリットと言えます。

なかなか良くならない症状に対して東洋医学を試してみてはいかがでしょうか。

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